素材のこと|漆喰のチカラ
漆喰のチカラ|ウィルス不活性化実験
無添加住宅オリジナル漆喰が
ヒト・コロナウイルス※1を5分間で100%死滅※2
この度、ヒト・コロナウイルス※3を「無添加住宅オリジナルしっくい」に付着させる試験を行い、「5分間でウイルスを100%不活化(死滅)する」ということが、バイオメディカルサイエンス研究会の試験結果で明らかになりました。
- ※1 「ヒト・コロナウイルス(HCoV-229E)」は、「新型コロナウイルス(COVID-19)」とは異なるウイルスです。
- ※2 100%死滅は、検出限界以下であることを示しています。
- ※3 今回の試験に使用したのは、ヒト・コロナウイルス(HCoV-229E)です。また、今回の試験は、「テストピース」を用いたもので、建物の性能を示すものではありません。
今回は、消石灰が主成分の無添加住宅オリジナルしっくいにヒト・コロナウイルス(HCoV-229E)を付着させて試験を行いました。ウイルスはオリジナルしっくいに付着させてから5分後には、完全に死滅するという結果になりました。この試験結果から、エンベロープを持つ他のエンベロープウイルスにも同様の効果が期待できるものと考えています。(今回の試験は、新型コロナウイルスと遺伝子情報が90%合致している「ヒト・コロナウイルス」を用いての試験結果です。)
また、米国立アレルギー感染症研究所の見解では、新型コロナウイルスがプラスチックやステンレスに付着した場合、生存期間は3日以上と言われています。その見解を踏まえても、オリジナルしっくいが有益な性能を持つことがわかりました。 ※本試験はISO18184に準拠したものです。但し、ヒト・コロナウイルスが5分間で不活化した結果に関しては、基準外での試験となります。
※弊社のしっくいは、ウイルスを不活化する作用を有していますが、感染予防を保証するものではありません。
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※試験イメージ |

人の咳は1回で約5万個のウイルスが飛び、くしゃみでは1回で約10万個のウイルスが飛びます。飛沫が飛び散る範囲は 約2mと言われています。
しっくいの主成分である消石灰は、強アルカリ性の水酸化カルシウム(Ca(OH)2)です。この強アルカリ性はタンパク質を分解する性質があるためエンべロープウイルスの周りを囲んでいる脂質層に含まれるタンパク質を破壊し、ウイルスを死滅させることができます。 |
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ウイルスの感染経路と構造
ウイルスには、「エンベロープ」と呼ばれる膜を持つ「エンベロープウイルス」と、膜を持たない「ノンエンベロープウイルス」の2種類が存在します。エンベロープウイルスは、その膜さえ破壊してしまえば、死滅しますが、エンベロープのないウイルス(ノンエンベロープウイルス)は、ダメージを受けにくく、アルコール消毒剤が一般的に効きにくいとされています。 |
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ウイルスと湿気の関係
空気が乾燥すると人間の喉の粘膜の防御機能が低下し、様々なウイルスにかかりやすくなると言われています。なので、室内空間を適度な湿度に保つことで、ウイルスの侵入を未然に防いでくれるのです。また、湿度が高いと大気中に水滴が多くなるので、その水滴がウイルスの粒子にくっついて、空気中から下に落ち、ウイルスが遠くまで飛ぶことができません。 無添加住宅オリジナルしっくい壁は、空気が乾燥した時でも湿度を放出し、空間を適度な湿度に調節してくれます。結論、室内を適切な湿度に保つことがウイルスの予防にもなるのです。 |
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抗ウイルス空間を作るその他の天然素材
抗ウイルスの作用を持つ真鍮金物 |
柿渋のタンニンパワー |
実は銅にも、不活化効果があることが確認されています。そのため、銅と亜鉛の銅合金である「真鍮」にも抗ウイルス作用があります。北里大学では、ステンレスと青銅、黄銅(真鍮)のドアノブを比較した実験を行い、銅が配合された青銅、黄銅(真鍮)の抗ウイルス効果を実証しています。 出展:一般社団法人 日本銅センターHPより | 柿渋に含まれるタンニンがウイルスの表面のたんぱく質と結合して、インフルエンザウイルスやノロウイルスなどの幅広い種類のウイルスを不活化することが、広島大学の研究によって明らかになってます。無添加住宅では塗料として柿渋を使用しています。 出展:広島大学「柿渋の強力な抗ウイルス作用を証明」プレスリリースより |
![]() 無添加住宅の真鍮製のドアノブ |
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